漂うおっ母さん感

友達から「おっ母さん感が出てるw」と言われても聞こえないフリをし、着れない入らない服があってもいつかは......と思ってきたけど。

実家に帰ってから、体重が10kg以上増えた。そのうち戻ると思って放っておいた小さな数字が、積もり積もって2ケタになってしまった。

数年前から自宅で仕事を始めて、身なりに気を遣うのは出かける時ぐらいになってたけど、体重も洋服のサイズも変わらなかった。加齢による体型の変化はあれど、さして引力に逆らおうとも思わなかったし、昔から老いた女性の身体を醜いとは思ってなかったので、一つの変化として受け入れていた。

だけど、体重の増減は違う。これは太り過ぎ。今までの洋服も半分ぐらい着れない。 洋服を買いに行ってもサイズがいまいち分からないので、何回も試着をしなきゃいけないし、その試着が息切れするぐらい一苦労かかる。

一番厄介なのはお風呂。今まで5回に1回は綿のタオルで後は手で洗ってたけど、それがしんどい。途中で息が上がるので休憩を入れながら洗ってるけど、これはマズイ。

身体の幅の感覚が分からないので何かによくぶつかるし、腕だけの力で支えきれないのか、椅子から立ち上がる時に手首を痛めるとか。不便極まりない。

先日、「なんか太った?」と母親から言われた。 太らせたのは誰ですか?と問い詰めたい。

母親からはいつまで経っても私が10代の娘に見えているのか、夕飯の量が食べ盛り用の量と質。『昨日何食べた?』でシロさんも似たような事を言っていたけど。

この気持ちは分かるんだよ。私も弟と甥っ子(奥さんとは別居中)とで食事に行くと、沢山食べてくれるだろうと思って沢山注文しちゃうもん。甥っ子はメキメキ食べ盛りに成長中だけど、弟は逆に食べなくなってるからね。

今年のお正月に大量の食事が出た時もきっと母親は「長女、長男、孫が食べる!」って思ってただろうし、私もその量を見て「弟、甥っ子が食べる!」って思ったし。

ただ現実は食べれない年になってる。脂っこいものも要らないし、お刺身もタコがいいの。トロだサーモンだサンマだブリだ、とか一切れもあれば十分。 食の好みが変わるって言うけど、食べれた物が食べれなくなるんだよね。

小鉢料理が好きじゃなかったけど、沢山食べれない今となれば小鉢料理大歓迎だし。年に1回行けば十分な焼肉も沢山食べてくれる人が一緒じゃなきゃ行きたくないし。

色んな物を少しずつ食べたい年頃になってるわけよ。

夕食も最初の頃は何度も「こんなに食べれない」「減らして」「自分でやるから、用意しなくていいよ」等、再三言ってきたけど聞いちゃあいない。

夕食は作ってもらっているので、ありがたいし文句なんて言ってはいけない、と思うけど断ったり残したりするのも申し訳なく食べきる時もある。

最近では言うのも面倒になっているので脳内にロッキーの「The fight」を流し、フードファイターのつもりで食べきる事が多い。 食べきったら中村さんがカンカン鐘を鳴らしてくれて、こっちも「やってやったぞ!」という達成感を味わいながら。

で、その結果がこれだわね。

ダイエットという文字が浮かぶけど全くヤル気は起きず、とりあえず喪服だけは買っておかなきゃ!と思ってる。

あ~あ、取引先の女性社員の人が言ってたんだよね。 「40歳以降になるとなかなか痩せないよ!」って。その言葉、あんまり信じてなくて、自分で食事を用意するようになったら戻る気がしてんだけど。

子供もいないのにおっ母さん感とか出てほしくないわ~。