現実から一時逃避して、Googleのアプリについてるアーカイブについて。 メールには要らないって書いたけど、写真は要るわ。
SNOWが流行った時期だったと思う。普段は自撮りをしたところで、ブスという者はブスである!という現実を知らしめられるだけなので、撮らない。やたらに出来栄えよく化粧や毛髪が浮足立っている時に自撮りしてみるけど、打ち砕かれる浮足。出かける気すら削げ落としてくるから、本当に撮らない。
SNOWという存在を知らなかった時に久々に会った年下の友人と写真を撮った。その時にSNOWマジックを知る。写った私は10%の私素材を元に90%はカワイイの添加物。 ほぼ別人ではあるが、10%は私であるので私が大変身を遂げたかのような錯覚に陥る。家に帰って即行、アプリを落として自撮りしたよ。パシャコパシャコと。
けどね、人に撮ってもらったのと、自分で撮るのとではまた違って、自分で撮ると私素材がかなり強いんだよね。出なくていいのに、前に出てくる。何日間か、あの上位互換であろう自分に会う為、撮ってたのさ。
何枚かは出来たの。誰に見せるわけではなく、ただただ自己満。それが撮れてほどほどの満足感を得て大分時が経過した。
退職した職場の先輩と会った時に猫の写真が見たいというので、Googleフォトを起ち上げた。一覧での写真の表示サイズがいつもと違って大きくなってたから、あれ?とか言いながら触ってた。先輩が横から「触っていい?」と言うのでスマホを渡す。先輩の操作を横から見てる私。 先輩が指でピンチして画面表示が小さくなる。隠れていたであろう下の方に表示されてた過去の写真も出てくる。そこにすっかり忘れていた自撮りがベタベタ出てきてる。 「だっ!ばっ!そっ!」言葉なんか出んわ。血流が足元からグワッと頭まで駆け上って、ピーーーーッ!!!の警報が鳴ってるぐらい恥ずかしい。失礼もクソも最早どうでもいいぐらいにバシッとスマホを奪い取り、言い訳なんて出来ようもないので、「あぅあぅ」呟いてると「あっ、それSNOWで撮ったんだね('▽'*)ニパッ♪」の一言。
そう、SNOWで撮ったの。うん。認めたくないけど、認めるしかないよね。が、出てくる返事は「あぅあぅ」 ここで先輩が「可愛く撮れてるね!もう一回見せてよ('▽'*)ニパッ♪」の一言。
もうさ、頭ん中「本気モードの自撮りを見られた!」「顔とか角度変えてるヤツ!」「毛髪下してるのもあったぞ!」「エフェクトえぐい」「ギャグになってないスタンプ」「私成分10%しかない!」「先輩も見たらあかんの見てまった感出てる!」「今すぐ気絶したい!」 あの時の自分の眼球、多分ゴロゴロに泳ぎまくってたと思う。本当に数分、怒涛の恥辱に埋もれながらも「友達と撮ってたやつで......」と言い訳のテンプレ他人巻き込み型を使い、猫の写真をそっと出したよ。
若ければいいの。これ。後、元々自撮りしてるような人もいい。SNOW?何それ?風を装ってたからイタい。あれから、帰ってすぐフォト内の自撮り写真は消した。けれども、時が経ちキャリアのアルバムにも入ってるのに気付き消す。更に時が経ち、スマホのSDにも入っているのに気付き消す。また更に時が経ち、PCのバックアップ用にも存在していた事に気付き消す。どんだけ、あの写真を巻き散らしての?ってぐらいのバックアップシステム。たかだか数枚の写真を抹消すべく、あっちを消し、こっちを消しとやっても、ゴミ箱にはまだ残ってる写真。過去はそう簡単に消せない訳だよ。 またこの消すという行為をする度にあのいや~な気持ちが思い出される。なかなかの苦行よ。毎度、毎度ブスよ、驕るなかれ!と誰かに言われてるみたいな気持ちになってたわ。
なのでね、アーカイブ必要なのよ。こういう時。必要だった、か。ダイエットする為のBefore,Afterを裸体で撮っておきたい人もアーカイブがあれば大丈夫。