ピザの置き配を利用した話

最初に言っておきますが、今回のお話は私がいかに非常識で理解に苦しむ行動を常々行っていたのか、につきるかと思います。


つい先日『ピザが食べたい!』と思い、宅配を利用しました。

前に注文した時も置き配にしてたので、今回も置き配を指定。(地ベタに食事を置くの、どうなの問題は気にせず)

注文してすぐ、いつものドラッグストアにお酒を買いに行って午前中から一人ピザパーティーをするつもりでした。

行って帰って10分もかからないだろうし、宅配も予定時間は20分以上かかるみたいだし、どちらにせよ置き配だし、ということで家を出たんです。

 

適当にお酒を選んで、好物の節分用の豆がもう売っていることに喜び、帰ったらパーティーだー!とワキワキしながら帰宅。

マンションが見える通りに出ると、ピザ屋さんのバイクが入ってくのが見えました。

置き配だからの理由で呑気に「はや~」と言いながら、マンションに近づくにつれ見えてくるバイクのロゴが【PIZZA-LA】でも出前館でもない別のピザ屋さんのロゴだったので、ここ最近『【PIZZA-LA】で頼もうとしてるのに、毎回違うピザ屋さんに注文してる件』について、今回はちゃんと確認した気がしたのにまた間違えとる自分とピザ屋さんのロゴが似たり寄ったり過ぎやしないか?(よくよく見たら全然違う)という問題で私が悪いのか?ロゴが似すぎなのが悪いのか?と考えながらエレベーター前に到着しました。

 

ちょうどエレベーターは移動中(ピザ屋さん使用)で降りてくるのを待とうか?と一瞬だけ迷いましたが、いつも移動中の時は人と会うのが嫌で階段を使うことから今回も階段を上がっていったのです。

毎回こういう時は3階ぐらいで『やっぱエレベーターにしよ』と思い、エレベーターが止まってるのかどうか確認するんですが今回もやっぱりキツくてピザ屋さんが降りてるんなら使おうと思い、エレベーターを確認。

自分の居住階でエレベーターは止まってたんです。

1階でエレベーターが移動してるのを見て、ヒィーヒィー言いながらダラダラ階段をのぼってたので私の計算では既にピザを置いて降りてる最中ぐらいかな?と思ってました。

が、エレベーターは止まったまま。

少し待っても降りてくる気配がなかったので、またダラダラ階段を上がりました。

居住階の一つ下の階に到達するまでにチラチラとエレベーターを確認しましたが、降りてくる気配がなくエレベーターは止まったまま。

 

「え?どうなってんの?ピザ屋さんはもう帰ってんの?」と思いながら、限界突破した私の心臓や腕やら脚やらを引きづり階段を上がろうとしたところで、階段の踊り場に男性が佇んでおったのです。

 

自分の身体がガタガタのギチギチのバクバクで、想像だにしていないことに出会うとまともではない行動に出るんです。(たぶん...)

 

「っどあ!」と驚いた拍子に声が出てしまい、相手も気づき「あっ、っすい(すいません)こんんちはー」とこちらに声をかけつつ電話をかけてる様子だったので、私も「あぁ、すいまっせこんちはー」と言いながら、階段を上がっていきました。

階段を上がって、まぁそこが私の居住階なわけなんだけども…。

(あー。これ同じような人いないかなぁ…。いそうな気がすんだけどなぁ。)

素知らぬ顔で、また階段を上がってしまったんだな!

(なんとなく、こういうことしちゃわん?)

自分の居住階に到達した時に玄関前にピザが入ってるであろう袋を目にしておきながら『私はここの階の人間じゃありません』顔で階段に足をかけちゃったんだなあー!

さっきの男性がピザ屋さんであろうことは、雰囲気で分かってるの。(電話しながら、ウチの玄関を見てたし…)

踊り場でなにしてたんかは知らんけど。

 

ただ、この行動に言い訳をするのなら『他人が見てるとこで玄関を開けたくない』とか『ピザ屋さんだと、分かった時点で声をかけるタイミングを逃したことで、なんだかもう知らん顔しか出来なかった』とか『素知らぬ顔で通り過ぎておいて、ピザ屋さんが見守ってる中「あーピザ来てるわー」の体でピザを受け取るんか?』とか、色々とあるけども、素通りする1歩を踏み出した瞬間から私は『ピザを頼んでない別の階に住む人』になってんの。

階段に足をかけた時には『私は日頃の運動不足を解消する為、エレベーターを使わない〇〇階の住人』という人になりきってんの。

内心アワアワしながら、それでも「すぐ帰るだろ」と思って息が苦しいけど、小さくハァハァしながら物音を立てず一つ上の階でジッとしてた。

 

共有廊下側は音が響くから、少しでもピザ屋さんがエレベーターを使うなり、階段を下りるなりしたら上の階だろうと聞こえるんだけど、何も聞こえん。

しばらく待ってたら階下から「~~~ちょっと、そっちから電話してくれません?」と聞こえた。

もしかしてだけど…考えたくないけど…本当に正解になってほしくないけども…ピザ屋さんは『注文者がちゃんと出てくるの待ちをしてたのでは?』と気づいた。

そっと自分のカバンからスマホを取り出してみると、不在着信が。

見てる間に別の番号からも着信が。(ちなみに私はデフォルトでサイレント設定です)

出ればいいのに、出られない。

折り返して「少し家を離れてるだけなんでピザはそのままにしてていいですよ」とか何とか、連絡を入れようかと思ったけど廊下側で話すと、どの階にいようが声が響くのでピザ屋さんに私がマンション内でウロついてるのがばれやしないか?!とクソどうでもいいことが心配になり、この案は却下。

1階まで戻って連絡して~とも考えたけど、今の時点でかなり待たせてるので、この案も却下。

さっき階段を上がってきたオバサンじゃなく別人オバサンになりきる為、コートを脱いで荷物も置いたままニット帽もとってグチャグチャのヘアスタイルで再登場しようかと思ったけど、なんとなくの色味というか体型で絶対にばれるだろうと思って、これも却下。

結局、この時の私には

【ピザを注文し、その間にちょっと買い物に出かけたオバサンが出たついでだと思い、上階に住む(架空の)ママ友になにかしらの届け物をして、少し挨拶がてら(妄想の)会話を交わすも『さっきの人ってピザ屋さんだったのかしら?』と気づき、急いで家に帰ろうとする人】

という設定しか思いつかず、ピザ屋さんにとっては本当にどうでもいいバックグラウンドを引っさげドタバタとわざと足音をたてながら階段を下りていったのです。

 

まだ待ってたピザ屋さんを目にして

「すいません」と「私が注文した者です」と「私はこの家の住人です」を何度も繰り返してました。

 

鍵をあける時もわざわざ鍵をピザ屋さんに見せるように、回す時も『ここの住人なんで鍵は本物ですよ』という素振りだったりとか、本当にどうでもいいことばかりに気がいって人に迷惑をかけた日でしたよね。

ピザはチーズが少し固まってしまったけども、美味しかったです。


それにしても思い返してみれば、こういう似たようなことは今までも多々あるんです。

さすがに頼んだ荷物なりデリバリーなりをこんなことで待たせたことはないけども。

例えば

例1→自分が玄関を出るタイミングで同じフロアのどっかからもドアを開ける音が聞こえたら、相手がいなくなるまで出ない。

例2→誰かがエレベーターを使ってたら、使わないし待たない。(マンション限定)

例3→家に帰って自分の部屋のドア前に人が立っていたら、いなくなるまで隠れてる。(借金から逃げてるわけではない)

例4→自分がエレベーターを使うタイミングで遠くから誰か(マンション住人)が歩いてくるのが見えたら、そのまま乗って居住階で降りたあと1階のボタンを押しておくかさらに上の階のボタンを押しておく。(歩いてくる相手が遠いと上の階のボタン、中ぐらいなら1階ボタン、近いならエレベーターを使わない)

例5→自分が帰って玄関を開けようとしたところに誰かが共有廊下に入ってきたら、同じ居住者なら相手がいなくなるまでモタモタしてドアを開けない。怪しい来訪者(よく分からんセールス系)なら、何かを忘れたフリをしてどっかに行く。

例6→オートロックマンションのエレベーター前の空間に誰かと閉じ込められる恐れがある場合はそもそも入らない、もしくはポストの前でひたすらいなくなるまで待つ。

例7→オフィスビルにあるエレベーターでは目的フロアのテナントの数が少ない時は同じフロアに誰かも行くと分かったら、そこで降りず別の階で降りる。

例8→フロアが広くて、テナントの数が多いとこでは同じフロアでも降りるが、極力先におりない。

例9→例8で先に降りてしまった時は後ろに歩いてる人がいる限り、目的地を通り過ぎても知らぬ顔で歩き続け、乗り合わせた人が誰もいなくなってから目的地にいく。(歩いた先が行き止まりだった、というのはよくある)

 

多分だけど自分がどこに行くのか、どこに住んでるのかを他人に知られたくなさ過ぎてんだよね。

自意識過剰だとは自分では思ってなかったけど、これも自意識過剰の一種なんかも。

こんなことやってるから外に出る度にムダに疲れる。

 

それはそうと『置き配って知らぬうちに見守ってたんだなぁ』と今の今まで思ってたけど、

配達員がお客の在宅を確認した上で玄関先にピザを置いてくれるため、配達員とインターホン越しにやり取りをするだけでピザが受け取れます。 ー 引用元:置きピザとは?/ピザハットより

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インターホンを押してから立ち去っていくんかと思いきや、ちゃんと応答してから立ち去っていくんだね。

前に頼んだ時はどうしてたんか全く覚えてないけど、まぁ今後は本当にこういうことはしないように、変な妄想も変なこともしないで大人しく玄関に向かって歩くようにしていきます。