美容室難民

世の中のほとんどの人は通っている美容室に満足を得ているのか。

周りの友達によっても違うけど、美容室(人)に不満がないって言う人は大体、いつも同じ髪型にしてる。

飽きない?ってその子達に聞いたことはないけど、私はすぐ飽きるのか、それとも変身願望(次はかわいく又は綺麗になれるんじゃないか?願望かもしれん)があるのか「前回と同じ髪型で」という気持ちになった事がない。 かと言って、どうしたいも何もない。よくよく考えると面倒な髪質のくせに面倒な性格だわ。

高校生あたりから、始まった美容室巡り。

それまでは家族でチェーン店の美容室に通っていた。引っ越しをしてもどこかにはこの店があるので初めてでも共通の話題(「~店の~さんにやってもらってた」と言うと「あ~知ってる知ってる」となる)があるので、緊張せず切ってもらってたけど、高校生になるとオシャレにも目覚めてくる。

当時はアムラーだの個性派だのが流行ってたんだよね(アキちゃん(左)がかわいかった!)

fruits
引用元:青木氏のオンラインストア


↑現在は在庫なし。過去(2016年)にリターンで刊行初期バックナンバーが送ってもらえるクラファンもあったけどね。
2002年からのバックナンバーは→fujisan.co.jp
現在は復刊に向けタグ販売→streetshop

FRUiTSもよく読んだし、STREETも読んでたわ。懐かしい~。

完全にそんなファッションに影響されて夏休みに入るやいなや青色に髪の毛を染めようと思い、いきつけ美容室ではない若者向け美容室へ。

これが、とてつもなく嫌な思い出になってしまったんだよね。

オシャレ若者男性店員「剛毛っすよね~」からのケッチョンケチョンに髪質の事を言われ(要約すると髪が染まりにくい上、毛量ハンパねぇ~わ)その時点で半泣きになるもそこから「オシャレってさ~そういう事じゃないんだよ~」のアドバイス。

本当にね「お前に似合うはずねぇだろ!」とは言っていないものの、ほぼそれ言われたぐらいの特大ダメージ。瀕死寸前。

もちろん、希望していたオーダーは通るわけもなくどうなったかも覚えてない。

この日からしばらくは、おばさん(推定60代)がやってるようなとこを転々としてたわ。 もうオシャレ若者が怖くて、怖くて。前に行きつけだった美容室にも行けなくなってた。

おばさん美容室では失敗の連続(パーマかければアニーみたいになったり、流行が古いシャギーを毎度、入れてきたり)だったので、20代半ばにはやっと、ちゃんとしたお店にも行くように。

ただ初回は必ず髪質の話になるからその度に傷付くのよ。 仕方ない事だし、相手もただ事実を言ってるだけなんだけど、髪へのコンプレックスが強すぎるのか「剛毛・毛量多い」というワードが出る度に落ち込んで、次には行かなくなってしまう。

このワードが出ない、もしくは言い方がソフトだったりした時にようやく次回にも繋がるんだけど、担当になる人がお喋り好きで人の話を聞かない人だったり、紹介してくれた人が元彼になってしまい行きづらくなってしまったり、別の髪型を何度言っても同じ髪型に仕上げてくる、とかでね。 失敗ではないにしても満足ではないという状態。

巡り巡って、ようやく今のお店に。

今までに「この人がいい!」という美容師さんは、たった一人しかいない。

技術の善し悪しは全く分からないけど毎回「ノープランだけど違う髪型にしたい」という本来の要望を、担当してもらって早々にこの方はその意を汲んでくれた。 「いや、これ変だぞ」という時もあったけど、全く不満には思ってなくて担当さんのチャレンジ精神に大満足だったの。

けどね、残念な事にこの方が辞めてしまって、同じ店の店長さんに今は担当してもらってる。話しやすい人ではあるの。担当だった人に髪をカットしてもらっている頃もお話は店長さんとしてたから。

店長さんが担当になってからは「今日はどうする?」って毎回、聞かれてこっちも毎回「何も考えてない」って答えてる。結局、その場で一緒にヘアカタログを見て相談しながら決めてる。

この作業が面倒だなぁと内心思いつつ、「勝手にやって下さい」とは未だに言えない。

別の美容室にも行ってみたんだけど、この頃には30代半ばになってたから、そもそも美容室を選ぶ事自体が難儀する。 若過ぎるようなとこは場違い感があるし、かえって年齢層が上過ぎるのもね。美容室のHPとか見ながら、いい塩梅のとこを探して行ってみるも初回カウンセリングで勝手に傷付き、結局は店長さんのとこに戻っていく。

こんな調子で今に至ってたけど、その店長さんの体調が今あまりよくない。

前から調子が悪いとは言ってて心配してたけど、今回は手術をするって事で長期入院をすることに。 私より一回りぐらい?年上だけど、よくよく考えれば私も店長さんも年齢を重ねていけば色々出てくるよね。

今回の入院は期間がある程度、決まっているけど今後この先の事を考えると別のお店も開拓していかなきゃいけないんだよね。

気が重すぎる。 何で他のコンプレックスは年齢と共に上手く付き合えるのに毛髪関連は10代の少女の如く未だに過敏なんだろ? 40代が行く美容室ってのも分からんし、まーーーた知らない人に髪質の話をされて傷つくとかウンザリするし、信頼関係をゼロからスタートする気力もないし。

話が合うとか、技術が上手いとかは気にしてないの。 ネットで「こんな髪型得意です」とか説明されても、その髪型が似合うかどうかも分からないし。

近所に存在してて、気さくな物怖じさせるような人ではなく、好き勝手に髪をいじってくれる人という条件がとてつもなく狭い条件なのかな。

初期段階の髪質の話で傷付いてるから、選択をより狭めてるんだろうけどね。

「ご近所美容師マッチングアプリ」みたいのないのかな~。技術とかじゃなくてさ~、こういうタイプの人探してます、で声をかけてくれるようなやつ。

 

……探したらあったわ。色々と。残念ながら、使えないけど。 そりゃそうだわね。こういうの使ってる人が近所であるとは限らないし、年齢層が若い人向きだし。

美容室関連の予約も出来るようなアプリも有名サロン(興味ないわ)とか地域でのランキング(興味ないっての)とかヘアカタログから選んだり(それがしたくないのよ)ね。

面倒臭いわ~。 使えそうなアプリが無いって事はやっぱり世の中の人は自分で「この髪型にしたい!」とか「この技術がある人がいい!」とか「有名なとこで!」とかで選んでるのかな。 サイトの作りもそうだもんね。人柄で~とかじゃなくて、ランキングとかこんな技術があるぜ!とかだもんね。

延々にこの愚痴できるわ。いっそ坊主にしてウィッグにするか!