先日午前、半年前より相次いでいた連続失踪事件の被害者、羊毛フェルトらが無事発見された。
最初の被害
2020年5月頃、羊毛フェルト達の製作者チュー・ネンさんが数日かけて合計8匹の動物達を製作した。
事件が起こったのは、それから数日後。
最初の被害者となる猿、キツネの姿が見えなくなった。
チューさんによると犯人らしき影は何回も目撃していたものの事件性は無いと判断し猿とキツネの捜索は行わなかった。
連続失踪事件へ!
猿、キツネが失踪し、約3ヶ月あまりでパンダ、犬、ネズミ1号、ネズミ2号と次々に失踪。
事態を重く見たチューさんは、捜索に踏み出すものの発見には至らなかった。
未だ犯人らしき影がうろついている事を鑑み、残っている動物達の保護(ペンギン、ウサギ)用におもちゃBOX(空靴箱に穴を開けた物)を設置。被害の拡大を防いだ。
一年前からの犯行か!?
同じ頃、約1年前に起きた別の連続失踪事件の再捜索が行われいた。
「ダイニングセットのベンチシートの下」という一人では持ち上げる事が出来ないような場所を重点的に捜索したところ、複数のネズミ達(おもちゃ)を無事発見。
また他にも多数の綿棒やペン類、クリップ等の小物系もあり、
犯人は複数による犯行と断定されていた。
動き出した事件
度重なる誘拐未遂事件はあるものの、チューさんによる厳しい警備の元、ペンギン達及び保護ネズミ達はおもちゃBOXでしっかり保護されていた。
だが2021年2月中旬。ペンギンが突如失踪。おもちゃBOXにはウサギと保護されたネズミ達が残された。
白昼堂々と短時間に繰り返された犯行、最後となる被害
ペンギン失踪から数日後、事件はチューさんの目の前で行われた。
先日午前8時頃、部屋で休んでいたチューさんはカサカサカラカラという物音を聞き、音の発生元であるおもちゃBOXを確認した。
BOX付近には一連の事件の容疑者であるキジトラチャコ(自称3歳)がネズミを咥えており、チューさんと目が合うなり、ネズミを離し「何よ!何もしてないわよ!」などと暴言を繰り返した。
チューさんはチャコ容疑者から目線を外し、再び休もうとした所カラッという音と共に素早い動きで部屋から逃走するチャコ容疑者を目撃。
その後、約20分の間にチャコ容疑者は何度もおもちゃBOXに訪れ、執拗に犯行を繰り返していた。
この時、最後の羊毛フェルト動物であるウサギ、保護ネズミ4匹が被害に遭っていた。
無事発見
逃走するチャコ容疑者を目撃したチューさんは、わずか20分の間に起こった複数の犯行に強い責任を感じ、すぐさま捜索に踏み出した。
部屋を出るなりすぐに、廊下に点々と転がるネズミ達を無事発見。
チューさんは先ず、以前に複数のネズミ達を発見した現場へ急いだ。
床から僅か、約2cmの隙間を覗くと1匹のネズミは発見するもウサギの発見には至らなかった。
この時点で先程、誘拐されていたネズミ達は全員、無事保護していた。
チューさんは以前にも確認した棚の下を再度捜索したところ、半年前から行方知れずだったキツネをはじめ、犬、パンダ、ペンギン、ウサギを無事発見した。
発見された羊毛フェルト動物、ネズミ達をおもちゃBOXに保管するとBOX脇にいるネズミ1号を発見。
全治5分のケガを負っており、どこから戻ってきたのかは未だ不明だ。
静かな逮捕劇
すぐさま捜索模様を眺めていたキジトラチャコを誘拐、監禁、傷害の疑いで逮捕。
また、一年前に起きた連続失踪事件にも関与の疑いが持たれている。
この事件にはサバトラサバコ容疑者(自称2歳)も関与しているとして、付近でウロついていたサバコ容疑者も同時に逮捕された。
調べに対し、二匹は黙秘を続けているということです。
終わらない犯行
未だサルとネズミ2号の行方は知れないなか、捜索は縮小される見通しだ。
さらに両名はすぐさま釈放され、再度おもちゃBOXが襲撃された。
チューさんの警備体制に早急な改善が求められる。