安西先生。私は今も希望を捨ててませんが、とうに試合終了してる気がしてならんです。
急に自分語りします
中学生にあがった時、入学祝いでミニコンポを買って貰いました。
CD/MD、カセットでの録音も出来るやつ。
低めのタンスの上に設置した時は「わぁ~♪」と感動したもんですが、音楽を聞く習慣が無かったのでしばらくの間はほとんど使ってなかったんです。
中学3年生。受験です。
受験より何より、引っ越ししたせいで学校が遠くなってしまい今までより1時間は早く起きないといけなくなったのが苦痛でした。
ここで私はやっとミニコンポの説明書を開き、目覚ましタイマーなるものを使いはじめました。
設定しておくと、ミュート状態から徐々に音量が上がっていき最後は設定した音量まで自動で音量の調節をしてくれる機能です。
最大音量に設定してしまうと、朝っぱらから馬鹿デカイ音がコンポから流れるような危険な機能です。
当時の私は何をとち狂ったのか朝のミュージックに「スキャットマン・ジョン」を選択しました。
この曲ですね。
毎朝、決まった時間になると
「...ゴニョゴニョゴニョ...I'm the Scatmaaan!」
から徐々に音量がデカくなり
「スキディリディリダルッドゥ!ョダルッドゥ! 」「スキディリディリダルッドゥ!ョダルッドゥ!」
「パラパラパラパ!ビーパッパパラッポパッパパラポ!~」
「スキャッタ%△#?%◎&@□!~」
「ビーパッパパラッポ!パッパパラポ!~」
と歌ってくれるんです。
毎朝、毎朝「 ビーパッパパラッポ」。
3日もすれば「スキャットマン・ジョン」は全然悪くないのに「パラッポパラッポうるせぇわ!」と朝からイライラしながら起きる毎日。
2週間ほど経つ頃にはノイローゼ気味になり頭の中で「ビーパッパパラッポ」は歌い続け、同級生が歌マネするだけでも怒りが沸点にたつぐらいだったので、朝のミュージックを変更しました。
「パッヘルベルのカノン」に。
有名な曲だからね。
知ってる人は多いと思うけど、この曲どんどん他の楽器が追加されて、どんどん音量も大きくなるんです。コンポで調整しなくても、音が徐々に大きくなってくれる曲なんです。
朝にはいい。
クラシックの曲名でたまにあるヘンテコな名前がついてないのもいい。
この頃になってようやく私は音楽というものに興味を持ち始めました。
それは好きな曲を見つけるという意味だけでなく『音楽と私スタイル』への憧れです。
朝のミュージックをきっかけに完成した『朝から気持ちのいい音楽を聞いて優雅に目覚める私』スタイル。
このスタイルをきっかけに
『音楽を聞きながら受験勉強を頑張る私!』
『深夜ラジオを聞きながら受験勉強を頑張る私!』
をはじめ、この頃から漫画と小説もよく読むようになってたので
『漫画のシーンに合わせてちょうどいい音楽が流れる(流す)』
『小説のシーンに合わせてちょうどいい音楽が流れる(流す)』
これらにも挑戦するようになったのです。
結果からいえば、全然出来んかった。
まず何かする時に「CDかけよ!」というのを忘れる。
途中で『私スタイル』のことを思い出して、CDをかけようとするんだけどCD選びに時間がかかって(何をかければいいか分からん)面倒くさくなる。
ラジオにいたっては深夜にゲームはするけど勉強はしない人だったので、深夜ラジオをかけたことすらない。
受験勉強は図書館か弟の部屋で勉強するのが一番はかどったので、そもそも自室で勉強する機会が少なかった。というのもある。
漫画や小説もシーンが佳境になった時に「ヨシ!ここでCDかけよ♪」とはならず、普通に読み進める。
読み始めからCDをかけても1ページもすすまないうちに「うるさいな~」と思って停止してしまう。
結局、受験シーズンでの『音楽を聞きながらの私スタイル』は叶えられず。
高校時代でも『音楽を聞きながらの私スタイル』は叶えられず。
大学受験でも『音楽を聞きながらの私スタイル』は叶えられず。
とうとう社会人に。
社会人になってからも理想の私スタイルへの挑戦は機会がある度に続けていました。
『勉強しながらのスタイル』は半ば立ち消えになっていたので『漫画のシーンに合わせてちょうどいい音楽が流れる(流す)』スタイルと『小説のシーンに合わせてちょうどいい音楽が流れる(流す)』スタイルに徹底。
ただどうやっても数秒で「だー!うるさい!」となってしまう。
それでも私は挑戦し続けたのです。
理想の私スタイルへの為に。
社会人になり、ある程度経ったころ転職をしました。
転職先は仕事中にラジオを流してたんです。
ここで立ち消えになっていた『勉強しながらのスタイル』に変わる新たなスタイル
『なんかカッコイイ音楽を聞きながら仕事しちゃってるカッコイイ私』の理想スタイルが出来上がりましたよね。
都内在住、30代キャリアウーマンの生態とは?
~あの人のライフスタイル~
都内某所に勤務しているA子さんの場合。
6:00~起床 軽く化粧をした後、服装に合わせたヘアスタイリング。この日は軽くまとめて毛先を遊ばせるスタイル。
軽めの朝食後、BBCを見ながらコーヒータイム。
9:00~出勤 オフィスに流れる有線を聞きながら、メールチェック。
軽いミーティングを済ませ、業務開始。12:00~ランチ オフィス近くにあるケータリングで軽めの昼食。
略
続く妄想・・・。
何でも軽くこなす、こなれ女。
ちょうど『セックスアンドザシティ』も見た後だからか、何か間違った方向に理想が突っ走ってるけど。
そんな妄想に耽りつつも『なんかカッコイイ音楽を聞きながら仕事しちゃってるカッコイイ私』に強制的になれるだろうと信じてた入社当初。
現実の生活スタイルは全然、全くどこにも理想とは程遠かったよね。
服装に合わせたヘアスタイルなんて出来ないし。朝はしっかりガッツリ食べたいし。BBCなんか見たことないし。オフィスっていうか古い事務所で流れてるのはAMラジオだし。ミーティングというか朝礼だし。ケータリングなんて存在しない郊外にある会社だったし。お昼もしっかりガッツリ食べたいし。
スタバのコーヒー片手に~なんてスタバがそもそも近くには無いし。車通勤だったから颯爽と歩くこともないし。
仕事中に音楽は流れてたっぽいけど、私が唯一覚えてる曲は「tofubeats feat.森高千里」の「Don't stop the music」だけ。
森高千里だとは最初気付かず、彼女が歌い始めた時に仕事が手につかなくなり、聞き入ってしまった唯一の曲です。
この曲が流れてる間も仕事が進まなかったけど、曲が終わった後も『あの曲はなんだ?!』と気になってしまい、お昼休みに入って即、調べてダウンロードした曲。
当時も今でもラジオの番組名すら分からん。
毎日、8時間以上聞いてたのに。
強制的に『なんかカッコイイ音楽を聞きながら仕事しちゃってるカッコイイ私』になれると思ってたけど、仕事をはじめれば音楽なんて聞こえやしない日々。
家で仕事をする今でもことあるごとに『なんかカッコイイ音楽を聞きながら仕事しちゃってるカッコイイ私』になるべく、音楽をかけてみるも数分も経たず「うっるさい!」となってしまう。
本当はカチカチとマウス動かしながら、BGMが流れててほしい。
パチパチとキーボード打ってる時もBGMが流れててほしい。んで、ENTERキーを打つタイミングと流れてる曲のリズムが合致して、なんかカッコイイ瞬間とかを体験したい。
仕事では無理でもここ最近はブログを書いてるので、せめてその間だけでも音楽を聞きながら書きたいのに、やっぱり数分もしんうちに「うるさー」となってしまう。
ここまでくると、もうこの『私スタイル』は不可能なんだろうなっていうのは悟りだしてる。
が、諦めきれない。
こんな記事を読んでも諦めたくない。
PC用↓↓
※リンクが切れてましたので、別記事を貼っておきます。
(訂正・追記 2022年3月26日)
リンク先では『BGMを流しながらでの作業効率は悪い』というようなことが書いてあります。
そんなことは知ったこっちゃないんです。
作業効率が悪かろうが、人間の脳にはBGMの負荷が大きかろうが、『私スタイル』をやりたいってんだって話なんです。
脳がマルチタスクに対応してなくてもその能力を開花させるべく、私は挑戦し続けたいんです。
それだけ。
おわり。
寝ます。