前に眉毛全剃りして、同居してる家族と顔を合わせれん、みたいな話をした続き。
先ず、眉毛が無くなったら化粧は映えるのか？
答え→映えません。
キリっとするとか思ってたけど、そもそも眉毛を描く上手さが上達しているわけじゃないので、何か変になる。
形もそうだけど濃さがね。
眉毛が生えてた頃のガイド的な役割がないから、ブラシで色をつけてても濃い感じがするし、付けなさ過ぎると薄い感じがするし。
結局、買い物だったから帽子を被って眉毛が見えんようにしたけどね。
それはそうと、両親との顔合わせをこれまで避けてきた訳だけど、やはり変に思われるんだよね。
毎日、必ず夕食を共にしてるわけじゃないから「まだ仕事してるから後で食べるわ」という理由はある回数は通用してもさすがに１週間ともなると「なんかおかしい」という空気になってくる。
両親のどちらかが休みの日に一日中、顔を合わさないというのも、おかしい。（今回はどちらも出かけてたので何とかなった）
化粧をした姿（買い物時）を一度見せて誤魔化したものの、「なんかおかしい」空気は改善されない。
こっちもその時に言えばよかったんだけど（「眉毛、剃っちゃってさ！」みたいに）何かおかしな空気に言えずじまい。
余計に何かおかしな空気が蔓延。
こうなってくると、明るく「やっちまったんだ！」と言える感じでなく、両親も事態を重く考えてそうな雰囲気。
どんどん『言わなきゃ！』と『あ～言えん！』がせめぎ合ってしまう。
そんなある夜。
「今日はたこ焼きと生ビールだよ～！」の誘いが。
たこ焼きは美味い。
口内をヤケドしてもかまわない筆頭のメニュー。
これは後でチンして～は絶対に避けたいメニュー。
そして生ビール。
生とわざわざ、つけてるってことはお客が来た時にしか日の目を見ないサーバーがご降臨してる！
樽とガス買ったんか！？と興奮！
眉毛ないとか考えず「行くーーー！」と返事をする直前に
「ねこおばのジョッキも買ったんだよ～。今日は祭りメニューだよ～！」と。
「すぐ行くーーー！」だよ。
それしかないでしょ。
ジョッキは知らんが、祭りだよ！
祭りメニューが何か知らんが祭りメニューなんだよ！
ちょうど、髪の毛が邪魔だったので冷え冷えタオルを頭にハチマキみたいに巻いてたし、もう祭りなのよ。
40歳にもなって「ひゃっほ～」とか言いながらドアを開けると
「わっ！」
「あんた何！」
「おい、どうしたんだ！」
「何だ！それは」
そりゃぁそうだ。
眉無しのピンクハチマキおばさんが入ってきたらね。
しかもそれが娘だっていうね。
驚いた後の引かれてる空気。
ついさっきの「ひゃっほ～」も今となると痛さが倍増してるし。
矢継ぎ早の質問を「ちょっといいから！先ずは飲もうよ」と制し。飲む。食べる。
ちょっと差し込み話
このご時世では皆、家でどうやって食事してんだろ？話さないってわけにもいかんだろうし。
黙食？それとも別々で食事とか？
一緒に寝食共にしてる時点で感染してたら、どうしたってうつる可能性高いよね。
空気感染もするらしいし（研究者からの発表）マスクが家の中でも必須ってこと？
これ読むと、呼気から出てんなら1人で食べないかんな。黙食しても呼吸はしてるし。
家庭内での予防を考えると、共有スペースに出入りすることすらためらわれるな。という、今更ながらの疑問。
飲むや食べるやに戻ります
なんか書くの躊躇しますけど、飲みましたし食べましたよ。
「ウチは家族での食事もわざわざ個別にしてます！」という人からしたら大顰蹙者かもしれん。
この辺りは難しいなぁ。まぁ続けます。
飲むや食べるや！と言っても引いてるからね。二人は。
何も話さない。自然と黙食。
何か『触れちゃならねぇ』みたいな空気なんだわ。
化粧してた時も若干眉毛の違和感に気付いても良さそうだけど、その話題にならんかったからね。
たこ焼きは父親が毎度、焼く人なので、父親は「たこ焼き作りに夢中な人」を演じてるし、母親は母親で「私はTVに夢中です」を演じてる。
私も「あっ、言うきっかけ逃した」と思いながら、祭りメニューNo.2の焼きトウモロコシに手をかけて「今しゃべれん」空気を出す。
傍から見たら、眉無しハチマキおばさんと高齢夫婦が黙々と食事してる。
この画を想像すると、いてもたってもいられなくなり、ちょうど１杯目のビールを飲み終えたので立ち上がりながら説明した。
もう、立っただけでも「何事！？」みたいな反応だったけどね。
「眉毛を剃ったのは毛の処理をチマチマするのが面倒だったから！」（ちょっと嘘と本当）
「化粧も年齢に合わせて変えていかなきゃいけないと思ってたし」（本当）
「最初は眉頭だけ残そうと思ってたけど、失敗した」（嘘）
「とりあえずもう生えてきそうだから、やっぱ全剃りはやめる」（本当）
こんな事を淡々と説明。あの空気だと冗談っぽく言うと、余計に変な感じになっちゃいそうだったので、ここは真面目に。
父親はすんなりと受け入れたのか「よう分からんけど、お前それで外を歩くな」と注意を。
母親は訝しんでる様子だったけど「う～ん。まぁ生えてくるからいいけど。ここ最近、何かあったかと思ったわ」と心配を。
「なんかゴメン」と謝り、ワイワイキャッキャとはいかないまでもいつもの空気を取り戻した。
この日の祭りメニュー！
No.1たこ焼き
No.2焼きとうもろこし（オーブン調理）
No.3きゅうりの塩漬け（丸々１本のやつじゃない）
No.4イカの一夜干し（お惣菜）
No.5冷え冷えトマト（私の大好きな青くて固い熟成前のやつ）
No.6デラウエア！（デザート）
後半は祭りでも何でもないけどね。もう好きなの盛りだくさんだったよね。
後で聞いたところ、両親が心配してたのは私が『何で私の分のビールジョッキは買ってないの？』と不貞腐れてると思ってたらしい。
ウチの両親は非常に仲がいい。
茶碗と箸、汁椀は勿論お揃いだし、今でも会話はよくしてるし、二人でお出かけもよくする。
お酒のグラス類である、お猪口、ワイングラス、ロックグラス、ビール用のグラスなどなど全部お揃い。
最近、買ったのはハイボール用のジョッキ。
ここ最近、私は夕食時にお酒を飲まないことが多々あるし、夕食が済んだらさっさと部屋に戻るか仕事に戻るかなので一緒にお酒を飲んでない。
で、知らない間に両親の流行酒が麦焼酎からハイボールに変化したらしく（色々変わる）気付けばデカいジョッキがあったの。
『あ～買ったんだ』程度で私はハイボールは飲まないし、何も気にしてないの。
食器やグラス類も一人暮らしの頃から使ってた愛用のがあるし。
というか、両親とお揃いじゃなくて気にする方がどうかと思うんだが。
ただ『ジョッキを買ったあたりから私が顔を見せなくなった→ジョッキを二人分しか買わなかったのに腹を立ててる』と結論付けたみたいで、もう１個注文したらしい。
さすがにそれを聞いて「いやないわ、それは」と。
それ言い出したら他のは？となるし。
これまでも二人用の食器めちゃ買ってんじゃん！と思うし。
そんな小さなことで不貞腐れるような人間だと思われてるのが癪だわ～。
眉無しの誤解みたいなのは解けたけど、何かね～。自分がどう見られてるのか分からなくなったわ。
でも祭りメニューと生ビールで一年分の喜び！とも言えるぐらいにテンションあがったから、いいのさ！
おしまいさ！
