狭い幅からは見えない吸引力がある気がする

これは私だけじゃない気がするんだよ。
気付いてる人もいると思うんだよ。

 

最近、いつもの登場率No.1である年齢層高め専門のドラッグストアに行きました。
平常通り、ここしか出歩いてない生活です。

住宅街にある道なので道幅4~5mかな?白線もなにもないので車が来てない時は結構真ん中あたりを歩いてたりします。
この日もボケっと歩いてたんですが、先に手押し車(シルバーカー)をひいたおばあさんが歩いてました。

住宅街イメージ
背景画像:【フリー素材】 みんちりえ 【背景イラスト配布サイト】より
なんとなくのイメージ図。

歩くスピードが違うので、どんどんおばあさんに近付いてくんだけど、なんでだかイメージ図でいうところの左側を歩いていけばいいのに右側に入ってしまったのよね。

住宅街イメージ2
正解ルートは左だろの図
で、まぁ狭い上に思いのほかスピードに差がなく、おばあさんと右側にあった壁の間でモタモタモゴモゴとしてましたら
急に人が湧き出てこないようなとこから出てきたものだからか、驚かせてしまって...。

「わっ!!!すいまんせんねー!」と。

元々大きい声の人だったのか?驚かせてしまったことで不愉快にさせてしまったのか?は分からないんですが、どちらにせよ不愉快になって当然だし、悪いのは私なんです。

だって誰が想像できる?明らかに広いスペースがある方じゃなく、壁際に寄って歩いてたらその壁際側から人が出てくるって。

私自身、右側に吸い込まれた時点で
『こっちじゃない!』
『スピード落として左から行こうよ!』
『足を止めろー!!!』
『こんなに近付いてるんなら、もう声をかけた方が…』
『いや待て!こっちから「すいません(どいてください)」とか言うのおかしくない?だったら、こんな狭いとこから出てくるなよってなんない?』
『でももうこの距離感、相手に気付かれたら恐怖を与えるぞ!』
『なんで左から行かんかったんやー!』
という声を聞きながら、モタモタと突き進んでましたから。

おばあさんにしてみれば急に狭い方の右(人が現れるはずのない右)から現れた大きな存在ですからね。

「こちらこそ、すいません。驚かせてすいません」と何度も謝りましたが、頭ん中では右に吸い寄せられてしまった後悔と車道側に老人を押し出すような形になってしまった状況とかで
『あー私の根の深いとこは自分さえ助かればいいと思ってる人間なんかもしれん』
『他人様を押し退けてまで、無意識に車道側を歩くのを拒否するような人間なんかもしれん』
『こんな性根だったんか』と。

これまでもこういう狭いとこを抜けようとして失敗ばっかりしてんです。

 

覚えてる限りで初めての狭い幅スルー失敗は中学3年生。
夏期講習の帰り道でした。

友達と通ってたので、その日も一緒に自転車に乗りながら帰ってました。

道中には信号のない交差点がありまして、ここは交通量の多さの割に信号がないのでお喋りも中断する必要があるぐらいに注意しなければならない場所です。

交差点イメージ
信号のない交差点イメージ
画像は奥は住宅街、手前は畑?となっていますが、実際の交差点は手前に水田がありました。

やんややんやと喋ってるのを少し中断して車が来ないのを見計らうのに注意を移し交差点の手前で自転車を止めようとしたんですが、標識の【止まれ】と水田との間にある絶妙なスペースが目に入りました。

発見した狭い幅
当時の道を再現してみた図
ちょうど側溝?の幅ぐらいのスペースがあったのです
私のくだらん冒険心が急に目覚め『自転車で上手いことこのスペースに入るぞ!』と決め、ハンドルを左側へ傾けます。

ペダルを漕がないまま減速していき、絶妙なハンドルさばきでスーッとこの狭い幅に入り込めたのです。
小さな達成感を味わい、自然とニヤニヤしていたでしょう。何もない地域に住んでるとくだらんことでも自信がつきます。

今後も続く夏期講習での帰り道は、毎度この挑戦が出来るなぁと呑気に考えながら自転車を停止させる為、ブレーキをかけ左足の爪先を地面につけようとしたんですが、思った高さに地面が無い。

私の上体は既に左足に体重をかけようとしていたので傾きつつあり、肝心の左足の爪先は空を切っており『あっ』と気付いた時には
~~~(どちゃっ)」

田んぼにゆっくりと横倒しに落ちてました。深いとこでした。狭い幅過ぎて足を置くスペースがありませんでした。右足を下ろすんだった!と落ちる寸前に気付きましたが、もう取り返しがつかないぐらい身体は傾いていました。

見上げると友達はゲラゲラ笑ってるし、通ってる塾が電車に乗って行くような場所にあったので自分ではとびきりの服とバッグ(当時流行っていたクリアバッグ)だったのに全身泥まみれだし、バッグはビニール製だったから防水でよかったなぁとか、こんなとこから自転車どうやってあげんの?とか、耳に入った泥が気持ち悪いとか、臭いとか…

放心状態のまま『なんで、あんな狭いとこに入ろうなんて思った?』と。

あれから『【止まれ】の標識と水田(畑)の間で自転車は止めない』という無意識ルールを貫いてましたが、気付けば狭い幅に入ろうとする。

地下街なんかは狭い幅があふれ過ぎてて...

狭い幅イメージ図1
なんとなくのイメージ図
狭い幅イメージ図2
スーパーマリオのドッスンを思い出す
赤の他人同士かと思いきや違ってる上に、絶妙なタイミングで二人の間に挟まれてしまうので、私だけでなく三人のばつが悪くなる。

別パターンで『真っすぐにしか歩かない!』という精神状態や『線の内側を歩くんだ!or線の上を歩くんだ!』という無意識目標、『壁沿いに行きまくる!』という日だと

狭い幅イメージ図3
どう考えても広い方の道があるイメージ図
どう見ても右側が広いのに左側の狭い方を選んで、さきのおばあさんのように驚かせてしまったり…

狭い幅イメージ図4
何らかの理由で壁と繋がってる人のイメージ図
イメージ図だと通せんぼ的になってるけど、なんだろうな?電話しながら寄っかかったり離れたりしてる人?とか、壁に手をついて寄っかかっりながら待ち合わせ?してる人とか、壁際にいる人でもその間が空いていようものなら通り抜けようとするんだよね。

書いてて思ったけども結局のところ狭い幅に引き寄せられるのか、妙なこだわり(直線歩行、線に関わりたい歩行)が招いた結果なのか、通り抜けられた時の小さな達成感を味わいたいのか自分でも分からなくなってるわ。

 

なんにせよ人で溢れかえった場所ならいざ知らず、スッカスカの道でもこんな事をするのは悪癖と言わざるを得ん。
何十人なのか何百人なのかは知らんけども『こんなとこ何で通ろうとすんだよ!』と思わせた迷惑行為は意識して封印していかないとね。

角刈り通り抜け【ジェラードン】
関係ありそうでないかもしれんが、やたらにこの動画はあの小さな達成感を味わせてくれる。