季節的な別れ

毎晩、毎晩どんなに時間が遅くても呼び出されれば対応した。寝不足で深く寝入っていても、微かな音だけで目が覚めるように慣れていった。

自分は都合がいい女だったと思う。でも嫌だと思った事ないからね。眠くても呼び出されれば、やっぱり嬉しかったし。一緒に寝るのはやっぱり暖かかったし。朝、起きた時に居なくても我慢できたんだよ。

でももうダメみたい。何でそんな平気な顔なの?私は自分が辛いと思ってしまった事に気付いてしまった。自分を誤魔化そうと思ってたけど、無理だった。好きなのにね。それが維持できないんだよ。

だからさ、そろそろ一緒に寝るのは止めようか。

正直ね、暑くて仕方ないんだよ。

sabako-futon

慣れって怖いね。
最初はあんまり撫でさせてくれないサバコが唯一『ボーナス撫で』できる時がこの布団に入ってる時だったんだよね。こっちは撫でたいばっかだから、横向きになって撫でさせてもらってたけど、気付けば『横向き』『布団かぶり』が必須条件になってたもんね。

横向きになると、ちょうど私の腹肉がだぶついてイイ感じの傾斜がついた枕になるようで。ここにサバコは毎晩、頭をセットさせてゴロリするのが好きみたい。飼い主冥利だわ。太ってよかったわ。

ただね、もう暑くなってきてんの。5分ぐらいは我慢できるけど、お腹が段々熱を帯びてきて低温火傷するんじゃない?ってぐらい熱いの。布団をはがせればいいんだけど、布団をはがすと出ていってしまう。ここは耐え時ぞ!と思ってる間は眠れない。去年もこのジレンマに毎晩、悩まされたけど今年もやってきたわ。クーラーついててもひっついてるとこは熱いからね。


これがいわゆるノロケ話なんだな。悩んだフリした自慢。

寝ます。